縦書きの賞状の書き方、表題・受者名・主文・日付・贈者名の配置を解説します。全体のバランスを見ながら文字の配置を考えていきます。
賞状の本文となる主文の書き方を説明します。主文は行数・文字数が最も多くなるパーツなので、賞状全体として考えた場合のバランスを考えてレイアウトしなくてはいけません。主文の基本ルールと、賞状を美しく見せつコツを解説します。
主文は賞状の真ん中に配置されます。しかし【表題】【受者名】がある右側、【日付】【贈者名】がある左側、両側の配置に影響されるので、厳密に中心に来ることはほとんどありません。主文の配置は、全体のバランスを見ながら決めていきます。
主文で言うところの余白は、行と行の行間部分の事を言います。行間を狭めれば、賞状自体は縮こまった印象になります。しかし、逆に行間を広げすぎると、緊張感の無い賞状になってしまいます。文字数や行数を考え、賞状全体のバランスを見ながら行間の寸法を決めていく必要があります。
主文の文字の大きさは、【受者名】【贈者名】よりも小さく、【日付】よりも大きく書く事が基本です。しかし、主文の文字数があまりに多い場合は、【日付】よりも小さくなることもあります。
漢字は大きく、平仮名を小さく書くと全体にメリハリが付き、賞状が美しく仕上がります。また、行の初めの文字は大き目に書きます。特に、書き出しの1文字目は、漢字でも平仮名でも大き目に書きます。
賞状は句読点を用いないことが一般的です。1つの語句・単語が改行されないように注意します。「は・へ・を」などの助動詞が行の頭に来ないように注意します。
段落は原則1回程度が望ましく、段落の行頭は1文字さげては書きません。主文は、各行の上下を揃えますが、文章の最後、主文の最後はスペースを空けると美しく見えます。