受者3行・主文7行・贈者2行の縦書き賞状の書き方をご紹介します。文字数が176文字と多く、全部で14行あるので、レイアウトには高い技術が求められます。
文字数が176文字ありますが、これは賞状の中では多い方です。一般的な賞状は90~110文字程度が標準です。多くても150文字以内には収めたいところです。
しかし、今回の賞状は受者が2名いて、所属(会社名)と肩書(広報案内係)が入るので、致し方ない部分もあります。
文字数が多い場合にいかに賞状全体をスッキリ見せることができるか。賞状書士や書状技法士の技の見せ所になります。※当サイト運営者は賞状技法士です。
まず主文ですが、全体の行数を抑えるために7行に収めています。一般的な賞状の1行の文字数は13~15文字程度ですが、今回は16~18文字を詰め込んでいます。
贈者は2行なのであまり難しく考える必要はありません。ただ、肩書が『取締役広報部長』と7文字あるので、密に書く必要があり毛筆の筆力が問われます。
そして問題の受者です。
2名連名なので、賞状も2枚必要になるでしょう。2名が同格の場合、右に贈呈者が来るように2枚を書き分けます。
文字の大きさは
名前>所属名(会社名)>肩書(広報案内係)
書き出し位置は、肩書と表題(表彰状)を揃えています。そして、肩書から1文字程度上から所属名を書いています。
仮に肩書がない場合は、所属名と表題を揃えて書きます。※所属の書き終わりの位置にもよる。
名前は2名揃えて書き出します。もちろん書き終わりも揃えます。
ここまでくると、一般的にはレイアウトはかなり困難です。レイアウトの専門の知識が必要となり、さらに経験も物を言うでしょう。経験の浅い筆耕士さんでも難しいかもしれません。
このように複雑な賞状が必要になる場合は、迷うことなくプロの筆耕士にご依頼ください。