賞状の適切な文字数を考えます。表題・受者・主文・日付・贈者のパーツの合計は90~120文字が、最も美しい賞状となるでしょう。多くても150文字程度に抑えたいところです。
賞状の受者名を書く際のルールとコツ、受賞者名の敬称についても解説します。
受者名は賞状の中でも最重要パーツと言えます。賞状を贈る対象の名前を入れる訳ですから、誤字脱字は特に気を付けます。賞状の中で、しっかりと主張するように、表題に次いで大きく太い文字で書きあげます。
受者名の左右の余白は少し広めにとります。余白をしっかりと取る事により、受者名が目立つようになります。また、賞状全体としても整然とした印象になります。
受者名に敬称を付けるかどうかを考えます。表彰状や感謝状は、受者を讃えたり、感謝の意を伝えるモノであるので、一般的には『殿』を付けます。
組織の中の上位の者が贈る場合は、敬称を付けない事が原則です。例えば、会社の社長が贈者の場合、官庁であれば大臣が贈者の場合、敬称はつけません。
しかし、近年では一般と同じように『殿』を付ける事が増えています。これは、時代の変化と共に、組織の在り方や、立場の考え方が多様になってきている事が原因と考えられます。特に地方自治体や民間組織の場合は敬称を付ける傾向があります。
また、卒業証書・認定証・免許証などには原則として敬称はつけません。
受者名に付ける際の適切な敬称を考えます。敬称は『殿』が一般的で、『様』はあまり見かけません。実績を表彰する際、感謝の意を送る際、それぞれ『殿』を付けます。また、立場の上下を超えて『殿』を使用します。
それでも、受者をとても重要と考えた場合、『様』を付ける事もあります。例えば、企業が取引先や協力機関などに送る場合は『様』を使う事もあります。