横書きの賞状の中でも、最も一般的な【A3】【枠有】を例にとって、基本的な配置から書き方の解説をしていきます。
賞状作成の最終段階、賞状の毛筆揮毫を解説します。レイアウトと下書きの作業後に、ライトテーブルでトレースしながら賞状本用紙に清書していきます。
賞状を作製する際にはライトテーブルは必需品です。
賞状の本用紙にレイアウトと下書きを直接書き、毛筆揮毫の後に消しゴムで消す方法もありますが、もしあなたがプロ・もしくはプロを目指すなら、その方法が避けた方が良いでしょう。レイアウトと下書きはコピーに書き上げ、ライトテーブルでトレースして書く事をお勧めします。
縦書き賞状の場合、左の行から書くという、賞状独特の書き方がありますが、横書き賞状の場合は、通常通り最上段から順番に書いていきます。書状の墨は濃いめにするのがポイントです。
もともと日本語は縦書きで書く事を前提で作られています。書道ではその影響は顕著です。つまり、縦書きは書き易いけど、横書きは書きづらいと言う事です。賞状も然りで、縦書きに比べて、横書きは書き易くはありません。文字が歪まないように気を付けましょう。
縦書きと横書きの違いとして『数字』があります。縦書き賞状は『漢数字』で書きますが、横書き賞状は基本として『アラビア数字』で書きます。
縦書き・横書き賞状共通の注意点として、『落款印』があります。ほとんどの賞状は落款印を押します。落款印のサイズは大小様々なので、サイズを想定してレイアウトしなくてはいけません。落款印がきれいに収まると、賞状は一層美しさを増すのです。